噂どおりゴギャゴゴゴゴギョ。久々にこういうの聴く。やっぱりノイズが何層も重なりまくってベースもドラムもグチャグチャァーーってなって音がクリップしまくるロックンロールは問答無用。しかしこういう70、80年代からこういうことやってるバンドの方々は本当に楽器が巧い。昔読んだJOJO広重氏のインタビューで「今のバンドは楽器がヘタ」(ノイズはもちろんそれに関わらず)と語っていた記憶があるけど、たしかにライブでも拙いバンドにはたくさん出会う。そんな中でも2世代くらい前からやっているバンドを見ると演奏体力の違いがハッキリわかる。そりゃ長い間バンドやってりゃ演奏力が高くなるのは当然か。まぁしかしヘタなバンドでも、そのヘタさが美味しいバンドがたくさんいるのも事実。ローファイ云々は置いといて。どちらが好みかと言われたら、今の気持ちからすると後者だったりもする。そんなことを思いながらノイズギター聴いてもつまんないよ!もっとボリュームを上げ!!る!んだ!!!

PSYCHEDELIC SPEED FREAKS84-85

PSYCHEDELIC SPEED FREAKS84-85

 先月末に小岩でみたWE ARE!があまりに素敵で(しかもワンマン)、意識改革への決定打に。軽くだけど。
 でもやはり騒音轟音なものにも心は惹かれるわけで、HIGH RISEを聴いて感動したり、出かけるときにSS聴いたりもするわけです。SS “Mr.Twist”←これは本当にかっこいい、早い(速い)短い。こんな坊さんか野球部かチンピラみたいな人らがこんな素っ敵なロケンローをシレっとやってしまうなんてずるい。しかももう30年以上前なんだもんね。びゃー。

 で、「最近のバンドに興味を持とう」ということを去年の秋くらいから意識することにしたんだけど、中でもずっと気になってしかたなかったandymori。この度なんで自分の中でヒっかかりまくってたのか(youtubeで何回も何回も見てしまうのか)が、なんとなく判明した。この動画のコメントがきっかけ。そんでこれを見て自分にとっての確信をしたわけです。そう、オザケンリバティーンズなんですよね、これはぼくにとって。“everything is my guitar”の早口言葉みたいな言葉の置き方とかも好み。すごい好きなんですよ、こういうの(例えばフーバーオーバーとか)。見てみたい、とか思った矢先、しかしどうやらものすごい人気のようで、リキッドワンマンソールドアウトみたいだ。半年前くらいに見に行こうとしたタイミングがあったことを思い出し、なんともなぁ、という面持ちの雨の日。リキッドワンマンソールドアウトって名前のバンドでも組んでやろうか。

outside yoshino、向井アコエレ小谷美紗子の弾き語りまみれの新宿ロフト
小谷さんのソロ演奏を見るのは初めてだったが、素直に感動してしまった。ピアノ弾き語りっていい。惹きつけられる声を持つ人の演奏は、素朴なのにドキドキする。“明日からではなく”という曲があるんだけど、この曲は昔から何かひっかかる曲。何回も繰り返し聴くくらい好き、とかじゃなくて。んで、今回この曲を演奏されたときに泣きそうになった自分がいたわけで。それでなんとなくわかったのは、普遍の事柄ってなんでこんなにも力強いんだろう、ってこと。歌詞は恐らく多くの人にとってありきたりなことの羅列だけど、それを踏まえての最後の4行があまりにも素晴らしい。もちろん曲も。なんにせよ良い曲。身に染みた。  (明日からではなく 歌詞付)
 あとは復帰後初めて見る吉野氏、元気そうですが、文字通り身を削る絶唱絶演を見てるとなんだか怖くなってしまった。生きることに執着し続ける唄が多数を占めてた。この人はこれからどうなるんだろう。ゾゾゾ。とか思ってると最後に“孤立無援の花”。もしかしたら、バンドでやるより今の方が意味があるのかもしれない。すごいよかった。 向井は向井で、今まで見た感じとは違って、なんかナンバガの曲やりまくりで(タトゥーとかガール17とか)ほんとどうしようかと思った。いつもこうなんだろか。と、家にて検索すると、なるほどいつもこうなんか、と。なんか変なテンションに。
 それとロフトのステージにピアノがデーンとある姿はなんとも面白かった。

 XTC、何枚か聴いていたけど『BLACK SEA』は聴いてなかった。が、これが大きな間違いだったようだ。かっこよすぎ。音の感触とか位置があまりに好き過ぎる。ドラムのリバーヴ感とかギターのギョンギョンした感じとかたまんない。しかも展開とか捻れてんのに、いざとなったらここに欲しいって思う音がドンズバで決まりまくり。いろんなバンドマンとかエンジニアが絶賛するのも当然なわけだなぁ。てか最近のこういう音のバンドめちゃめちゃいるな。XTCスゴイナ。

Black Sea [2001 Reissue]

Black Sea [2001 Reissue]

 所謂名盤なわけだけど、特にアルバムのアタマ4曲がキレッキレ。“Respectable Street”の最初のギターの音とか“Living Through Another Cuba”のテンションとかツボすぎて何回聴いてもニヤケてしまう。どの時代も尖ったポップは強烈だなー。しっかし“AIMS”そっくりね。

 2009年、ライブはよく足を向けたが記憶に深く残ってるのが以前に比べて減っている。まぁライブに出向く回数も減ってるのかもしれない。とりあえず印象的だったのが年明けのUFOCLUBでのあぶらだこ、2月のクアトロでのZAZENとミドリと雅だよ雅、円ジャンでのゑでぃまぁこんO-WESTで見たヨルズ、名古屋でのTHE ACT WE ACT、20000Vでのモーサムマスドレ。フィーバーでのライトニングボルト。そんでなんと言ってもO-nestでのスーパーチャンク。なんだ、意外と充実してるではないか。 
フェスではフジでのホーリーファックとサニーデイと埋火とneco眠るサマソニのヴァセリンズ、エイフェックス。なんだ、結構充実してるじゃないか。